コンパクトクランクをノーマルクランクに交換した
元々付いていたTiagraのコンパクトクランク(FC-4650)から、ULTEGRAのノーマルクランク(FC-6700)に交換しました。
10sに対応している2世代前のモデルのため、Wiggleで在庫処分なのかかなり安く買えました。
50-34から53-39への交換だったので、色々と考慮する必要がありました。
必要な工具
・5mmアーレンキー
・15mmレンチ(右)
ペダルを外すのに使います。
・TL-FC16(中)
プラスチックでできており、Amazonで200円くらいで買える嘘みたいな工具ですが必須です。
シマノ クランク取付工具 TL-FC16 Y13009220
- 出版社/メーカー: シマノ(SHIMANO)
- メディア: スポーツ用品
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・ゴムハンマー(左)
クランクがBBから抜けなければ使う。ダイソーで200円
・チェーン
コンパクトクランクからノーマルクランクに替える場合、チェーンの長さが足りない
外し方
クランクは意外と簡単に外せます。
クランクの左側の根元にある両側のねじを緩める。
中央に挟まっている黒い「はずれ止めプレート」を引き上げる。
黒いやつで緩める。
これでクランクの左側は外れます。
あとは反対側に押し込むと抜けます。
抜けなければ軽くゴムハンマーで叩きます。
外したところ。
ULTEGRA FC-6700(53-39)とTiagra FC-4650(50-34)の比較
コンパクトクランクであるTiagra FC-4650のインナー34tは、どんな激坂でもとりあえず前に進めるくらい軽いです。平坦か軽い登坂はアウター、ヒルクライムはインナーと明確に使うシチュエーションが分かれるので、初心者にはわかりやすく扱いやすいと思います。不満点は銀色の見た目くらいしかありませんでした。最近のTiagraは4アーム化・黒色化でカッコよくなったので、今後はますます変える理由がなくなるかもしれません。
一方でノーマルクランクであるULTEGRA FC-6700は、5アームモデル最後のモデルです。これ以降のモデルは4アームになり見た目もゴツくなりました。
約100gの軽量化です。効果はわかりませんが、手に持ってみると確かに軽く感じます。
装着
コンパクトクランクからノーマルクランクへ交換する場合、注意点が2つあります。
・フロントディレイラーを上にずらす
・チェーンのリンク数を2個足す
チェーンリングのアウターの直径が大きくなる分、フロントディレイラーをこれまでより上にずらさなければなりません。ワイヤーを伸ばさなければいけないため、場合によってはワイヤー交換が必要になるかもしれません。
チェーンのコマ数も増やす必要があります。必要なリンク数は他サイトで計算できるので割愛しますが、私の場合は、コンパクトクランクのときは適切なリンク数が109で+1され110リンクのチェーンを使用していましたが、ノーマルクランクの場合の適切なリンク数は111でした。110リンクのチェーンのまま組付けてみたところ、一応変速はできますが、アウターローのときにリアディレイラーのプーリーがかなり引っ張られ、変速ができそうになかったので、大人しく111+1で112リンクの新しいチェーンを使いました。
あとはディレイラーを微妙に調整して変速ができることを確認して終了です。
実走
ギアが2-3枚くらい重くなりました。普段リアを2-3枚残したまま登れる坂が、インナーローでちょうどよい、という感じです。おそらくバテた後に登ると足を着くことになりそうな予感がします。その分鍛えなければならないというプレッシャーにもなります。
また、剛性が明らかに高くなりました。軽い分クルクル回すのは楽なのですが、硬いので楽しくなって思わず踏んでしまい余計に疲れます。シャキシャキ登れるので、体力が残っているときは楽しいですが、バテてくるとしんどそうです。
総評
クランクは自転車の顔とも言われますが、シルバーのコンパクトクランクからブラックのノーマルクランクに替えたことで、フレームとの一体感が生まれ、初心者バイクから中級者バイクに変わったような印象を受けました。
コンパクトクランクからノーマルクランクへの交換は、当然ギアが重くなるというデメリットがありますが、それ以上に格好良くなったので良しとします。